講義メモ1

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 僕らは正解を答えることをよしとする教育を受けてきた。それは言い訳かもしれないけれど、社会人になっても抜けきれない。何が起きるのかと言うと経済誌を読むと頭がおかしくなる。ページの裏と表で見解が違うから。

 

 逆に、経済の単行本を読むと安心感と安定感があることに気付く。同じ人がその考え方を解説しているからだと気づく。要は自分の軸となる考え方が整っていない。それが最初に書いた正解だけ求める勉強の弊害ではないかと思う。

 

 専門知識が刀だとすると、それをシャープに使える人体は教養だと思う。人は50%は教養で25%は仕事の知識、残り25%はコミュニケーション能力と言ってもいい。教養力の幅で大きく違いが出る。

 

 会社には、現場、マネジメント、経営者というピラミッドがある。それぞれの層の使う言語が違う。部門と部門でも言語が違うが階層によっても違う言語を使っている。技術者だった僕が最初に感じた自分の分野から出た時の実感だ。

 

 少なくともこういうことのショックは起こさないような授業をしたいと思う。